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帯状疱疹の原因・症状・治療・予防法

病室

帯状疱疹とは、ヘルペスウイルスのうち水痘・帯状疱疹ウイルスが原因となって罹患する感染症です。
しかし、人が最初に水痘・帯状疱疹ウイルスに感染したときは必ず水痘(いわゆる水疱瘡)として発症し、最初から帯状疱疹となることはありません。

水疱瘡は主に小学生以下の小児に発症します。
感染経路は水痘・帯状疱疹ウイルスのキャリアーとの接触で、その人のくしゃみや咳のしぶきで体外に排出されたウイルスを吸い込むことで起こる飛沫感染か、症状の一つである水疱やその中の液体に触れた手を介して眼や口の粘膜からかかる接触感染です。
水疱瘡は初期段階では微熱・頭痛・だるさ・腹部等の紅斑などの症状が現れ、時が経つに連れて紅斑が全身に広がりながら腫れていき、水疱瘡の特徴でもある水疱になっていきます。

一方、水疱瘡になったことがある人が再発するときに発症するのが帯状疱疹です。
原因は水疱瘡の治療後も神経節に潜み続けていた水痘・帯状疱疹ウイルスで、何らかの理由で免疫力が低下した状態が続いているときにウイルスが増殖し免疫では抑制し切れなくなって発症します。

その初期症状は身体の左右片側の胸部の下から背部・下肢・顔面などに生じるピリピリとした痛みと紅斑です。
やがて紅斑は無数に増えて帯のような形に密集して現れ、やがて水疱に変化していきます。
病名はこの紅斑・水疱の症状に由来しています。発症する部位は多様に見えますが、末梢神経が分布している領域という点で共通です。
ウイルスが神経節から進出し増殖するのが神経であることが理由です。

帯状疱疹の合併症として一般的なものは頭痛と発熱で、顔面に発症した場合は結膜炎や角膜炎を発症する可能性もあります。
また、後遺症としては、帯状疱疹後神経痛が挙げられます。
これは紅斑・水疱などの皮膚症状が収束した後も痛みが残り続けるという症状で、初期段階にウイルスによる炎症で神経が損傷したことが原因です。
患者によっては年単位で痛みが継続します。

帯状疱疹の治療法と予防方法は?

医療機関で帯状疱疹の診断がついた場合、水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑制するための抗ヘルペスウイルス剤や痛みと炎症を抑える消炎鎮痛剤の内服薬が処方されます。
皮膚症状を改善するために軟膏などの外用薬を併用することも多いです。
症状が重篤な場合は、入院して抗ウイルス剤の点滴治療をする可能性もあります。

帯状疱疹が発症したときはできるだけ早く病院の皮膚科で診療を受けることが重要です。
この病気はできるだけ早い段階で抗ウイルス剤を服用する方が、より高い治療効果が得られるためです。
自然治癒することはないばかりか、治療が遅くなればなるほど症状は深刻化して入院が必要となったり、帯状疱疹後神経痛が長引いたりするリスクが高まります。
左右いずれかの半身に痒み・痛み・水疱などの症状が出たら、躊躇せずに早めに医師に相談します。

帯状疱疹は病気・過労・ストレスなどによって免疫力が低下している状態のときに、水疱瘡が完治した後も神経節に潜伏していたウイルスが再び活発化することが原因で発症します。
したがって、予防するためには日頃から食事や睡眠を十分に摂って疲労やストレスを蓄積させないように留意し、免疫力を低下させないことが大切です。

帯状疱疹は強い症状が出る感染症で体内に免疫機能が確実に構築されるため、一度かかれば二度と罹患することはないというのが原則です。
しかし基礎的体力が低下している病人や高齢者の場合は、複数回罹患することもあります。
「一度かかったから、もう大丈夫」と安心することなく、普段から健康的な生活を送るに越したことはありません。
発症して1年以内に再発することはほぼありませんが、それ以上経過してから多忙等で体力低下して「再発が心配」という場合、水疱瘡の予防注射を受けることで発症を未然に防ぐことができます。